こんな疑問を解消します!
- ソムリエ・ワインエキスパート資格の一次試験の勉強法は?
- 一次試験でおすすめの参考書は?
- ソムリエ&ワインエキスパート一次の難易度は?
これから「ソムリエ&ワインエキスパート」の資格試験を受けられる方で、「具体的にどのように勉強を進めていけばいいのか分からない!」という方も多いのではないでしょうか。
私は2023年5月にワインエキスパート受験を決意し、約2カ月半の期間で一次試験を突破しました。
もともとワインは好きでよく飲んでいましたが勉強したことは一度もなく、「ボルドーって何?」「メルローってよく飲むけど何の意味?」という、ワイン知識ゼロの状態でした。
「ワインは好きだから、試験を通して知識を手に入れられたらな~」という軽い気持ちで、試験についてよく調べもせずに申し込みをしましたが、勉強していく中で、あまりの難易度の高さに愕然としました。
この記事では、私が試行錯誤していく中で、何とか一次試験を突破する上で役に立った参考書や、勉強法について解説していきます。
これからソムリエ&ワインエキスパートを目指される方は、是非最後までご覧ください。
ソムリエ&ワインエキスパートの資格概要
ソムリエとワインエキスパートは、一般社団法人日本ソムリエ協会 (J.S.A)によって認定されている資格のことです。
日本に存在するワインの最高峰の資格であり、ワインの知識に加えて酒類・飲料全般、チーズ、フードとのペアリングなど、幅広い知識が求められます。
ソムリエとワインエキスパートの違い
ソムリエとワインエキスパートの違いは、ソムリエは酒類・飲料に関連する職業(飲食店や卸、販売など)が必須条件であるのに対して、ワインエキスパートの職種は不問である点です。
つまり、現在、飲食などとは異なる仕事をされている方は、全員ソムリエ試験を受けることは出来ず、ワインエキスパートの試験の方となります。
ちなみに試験内容もソムリエとワインエキスパートでは一部異なり、ワインエキスパートは一次試験、二次試験までなのに対し、ソムリエは三次試験まであります。
ソムリエ
- 受験対象:酒類・飲料に関連する職業
- 一次試験:CBT方式(パソコンによる筆記試験)
- 二次試験:テイスティング試験
- 三次試験:論述、サービス実技
ワインエキスパート
・受験対象:ワイン愛好家
・一次試験:CBT方式(パソコンによる筆記試験)
・二次試験:テイスティング試験
ソムリエ・ワインエキスパートの難易度・勉強時間
ソムリエ・ワインエキスパートの難易度ですが、各試験の中で最も難しいとされる一次試験突破までの勉強時間は200~400時間が目安と言われています。
他のサイトでは、80時間とか100時間とか言われていますが、余程の天才でない限り、その時間ではまず受かりません。
ちなみに、私はだいたい250時間くらい(YouTube動画を眺める時間を含めればそれ以上)だったかと思います。
ソムリエとワインエキスパートは同格の資格とされていますので、難易度自体に差はありません。
ただし、ソムリエ資格ではワインエキスパートには無い「論述・サービス実技」の三次試験がありますので、更に対策時間は増えると言えます。
ソムリエ&ワインエキスパートの一次試験とは
ソムリエ&ワインエキスパートの一次試験は70分間で全120問の問題を、コンピューターを使って解くCBT方式の試験となります。
それでは次に、この一次試験について詳しく解説していきます。
一次試験のCBT形式とは?
ソムリエ&ワインエキスパートの一次試験は、各地にあるテストセンターでコンピューターを利用して実施される試験(CBT試験)です。
CBT試験の特徴は、全員が一斉に同じ問題を解くマークシート形式とは異なり、人により出題される問題が異なります。
ただし、AIにより難易度は統一化されているようなので、難しい問題ばかりが出題される心配は基本的にありません。
2022年までは4つの選択肢の中から正しい選択肢を選ぶ試験でしたが、私が受験した2023年から「入力式(答えをキーボードで入力)」と「複数選択肢(8つくらいの選択肢の中から正しい選択肢を複数選ぶ)」が新たに加わっています。
一次試験の試験内容は?
ソムリエ&ワインエキスパートの一次試験は、120問の問題が出題されます。
問題はソムリエ教本の中から満遍なく出題されますが、特に出題数が多い範囲は以下です。
出題数が多い範囲
- ワイン概論
- フランス
- イタリア
- 日本
- スペイン
- オーストラリア
- 酒類飲料概論
- ドイツ
- アメリカ
- 日本酒・焼酎
また、教本のページ数が少ないスロヴェニアやブルガリア、ジョージアなどのマイナーな国からも各1問ずつ出題されるので、マイナー国の勉強も必ずしておかないと合格が厳しくなります。
出題傾向や配点は、「ワイン受験.com 一次試験の出題傾向、配点、対策」が参考になりますのでご覧ください。
一次試験の合格点は?
ソムリエ&ワインエキスパート一次試験の合格点は、公表されていません。
なので正確な数値は不明ですが、各ワインスクールが提示している情報によると6割超と予想されます。
ちなみに私が受けた2023年の一次試験では、分からない初見の問題が半分以上あり、解き終わった時には「落ちたかもな・・・」と思いましたがなんとか受かっていたので、6割という基準はその通りかなと思います。
ソムリエ&ワインエキスパートの効果的な勉強法
ソムリエ&ワインエキスパートの勉強法ですが、時間的に余裕がある方や、暗記力に自信がある方は、「ソムリエ教本」を最初から最後まで読んでいく方法が一般的かと思います。
しかし、短期間で試験に受かりたい方や、暗記力に自信が無い方は、ソムリエ教本を絶対に最初から使ってはいけません。
というのも、ソムリエ教本は800ページ以上のボリュームで、1回転するだけでも膨大な時間がかかります。
また、ソムリエ教本を読んでインプットしたからと言って、試験問題を解けるとは限りません。
つまり、試験に受かるためには結局のところ、「問題を解ける力を付ける」のが最重要であり、そのために重要なのはソムリエ教本を重点的にやるよりも、問題集を徹底的にこなして分からない問題を減らしていくことなります。
そして、問題を解いていく中で、ソムリエ教本は辞書代わりに使うのが効果的です。
まとめると、ソムリエ&ワインエキスパートの勉強方法は以下の通りです。
- ステップ1:問題集を解く
- ステップ2:ソムリエ教本で確認する
- ステップ3:1と2を繰り返す
ソムリエ&ワインエキスパート試験対策におすすめ参考書
ソムリエ&ワインエキスパートの一次試験対策で、私が使った参考書は以下の通りです。
ソムリエ&ワインエキスパート試験のおすすめ問題集
過去に出題されていた問題や、出題可能性が高い問題がまとめられており、私はこれを6周以上はやりました。
私はこの本にある問題の8~9割くらいは暗記したと思います。
しかし、噂ではCBT試験の中には1万問以上の問題が格納されているようなので、この問題集だけで必ず合格できるとは限りません。
なので、問題集に加えてソムリエ教本を網羅的に読んでいく必要がありますが、私は更に効率的に勉強するために、ソムリエ教本をプロが分かりやすくまとめた次の本を辞書として使いました。
ソムリエ&ワインエキスパート試験のおすすめテキスト
ソムリエ教本の文字は全て黒色で、重要なポイントを自分でマーカーを引いたり、書き加えたりしていかなければなりません。
一方で、こちらの参考書はページ数も400ページと内容をまとめられており、重要な用語も赤文字で記載されておりますので、勉強を進めやすくなります。
ちなみに本当は良くないですが、私は試験勉強を開始したのが遅かったので、まずは合格することを最優先に考え、ソムリエ教本を開いたのは試験1週間前で、地図や図を確認する程度でしか使っていません。
ソムリエ&ワインエキスパートの一次試験まとめ
ソムリエ・ワインエキスパートの一次試験はコンピューターを利用した行うCBT試験です。
70分間で120問の問題を解かなければならず、合格点は公表されていませんが6割以上と予想されます。
勉強法は問題集を解くことが最重要であり、ソムリエ教本や参考書は辞書代わりに使っていくのが効率的です。